歯の数が少ない(先天性欠如歯)
生まれつき歯の数が少ないことを先天性欠如歯といいます。
これは生まれつきのものになりますので治すことができないものです。先天性欠如歯の多くは1歯のみですが稀にそれよりも多い2歯、それ以上の本数が生まれつき無い方もいます。
先天性欠如歯は歯医者に行った時に気づくことが多いものになります。
「乳歯が抜けたのになかなか永久歯が生えてこない・・・」という悩みでご来院され初めて知らされます。歯が無いということは実際にレントゲンを撮影して歯の状態を確認してからでないと分からないものですので、知らないまま乳歯が抜けてから数年経過していることもありえます。
欠如歯の中でも最も割合として多いのが小臼歯が生えてこないパターンです。その次に多いのが下あごの前から2番目(側切歯)です。
しかし欠如歯の発症率は10％なので珍しい症状ではありませんし、他の永久歯が綺麗に生え揃えばさほど大事に考える必要はないものになります。
(１クラスに３～４人はいる計算になります)
歯の数が多い(過剰歯)
生まれつき歯が少ない方がいる一方で生まれつき歯が多い方もいます。歯が多いことを過剰歯と呼びます。過剰歯のほとんどは奇形で、埋もれた状態で生えてきます。半分ほど埋まっている歯のため普段は気づかないことが多く歯医者さんでレントゲンを撮った時に気づくことが多いです。またふとした瞬間に舌で口の中を触った時に「あれ？」と気づくこともあります。
生えてくる場所も普通の歯が生えてくる位置とは違う位置に生えてきます(位置異常)。
ただ過剰歯が生えているからと言って健康面に問題があるわけではないので、慌てずに歯医者さんで抜いてあげるといいでしょう。
歯の異常と聞くと不安に思いますよね。しかしほとんどの場合は歯医者さんに相談することで解決することが多く、健康面に問題があるわけではありません。
虫歯がないかどうか歯医者さんに確認に行くついでに歯の状態を一度診てもらうことで気づけるものもあるため歯医者さんに足を運ぶ習慣をつけると良いでしょう。
