インビザライン治療　症例

2023.01.18

20代女性「前歯が飛び出ていて気になる」マウスピース型の矯正装置を使用して、歯を抜かずに歯並びの幅を広げて見た目を整えた症例

ご相談内容

「前歯が飛び出していて見た目が気になっている」とご相談をいただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見すると、右上の前歯（中切歯／1番）が1本だけ前にはみ出しており、歯並びがガタガタに崩れている「叢生（そうせい）」でした。
また、生え変わるはずの乳歯が大人になっても残っている「乳歯晩期残存（にゅうしばんきざんぞん）」が左右の上の歯に1本ずつ見られました。
患者様は「歯を抜かずに治療したい」とご希望でした。

行ったご提案・治療内容

患者様のご希望に沿って、歯を抜かずに歯並びの幅を拡大できるマウスピース型の矯正装置「インビザラインフル」をご提案しました。

マウスピースでの矯正治療はご自身で取り外しができる点がメリットですが、装置を外している時間が長くなると治療が計画通りに進まなくなる場合があります。そのため、食事と歯磨きの時以外はしっかり装着していただく必要があることをご説明しました。

また、歯に負荷をかけ過ぎることによって歯の根が顎の骨に吸収される「歯根吸収（しこんきゅうしゅう）」が晩期残存乳歯に起きないよう、十分に注意しました。

術後の経過・現在のご様子

飛び出ていた前歯が隣の歯の横にきちんと並び、とてもきれいな歯並びになりました。
患者様も、美しい仕上がりにとてもご満足いただけています。
留意点であった上の歯の乳歯も問題なく保存しておくことができています。
現在は歯並びをキープさせる「保定期間」に入り、メインテナンスも兼ねて定期的に通っていただいています。

この治療のリスクについて

・決められたアライナーの装着時間を守らないと、次のアライナーに交換できず、治療が遅れたり十分な効果が得られない場合があります。
・歯を抜いた後に矯正する場合や、あごの骨格に問題がある場合など、マウスピース矯正に対応していない症例は、治療が困難な可能性もあります。
・治療による歯の移動に伴って、痛みや違和感を感じる場合があります。
・他の矯正治療と同様に、正しく歯磨きやメンテナンスを行わないと虫歯や歯周病のリスクが高まります。